1970年の大阪万博、オイルショック…激動した昭和ニッポンの最前線で汗を流した「スーパーゼネコン」の軌跡

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1979年の清水建設の記事には中東進出の話とともに、「福島第二原発の四号機」や「LNG、石油備蓄」という言葉が並ぶ。この時期に、中東産の石油への依存を軽減するために、原子力発電所の開発が進められるとともに、LNGや石油の備蓄施設が作られていったことが読み取れる。

四季報の記事から、日本に山積していたさまざまな課題に対して、ゼネコン各社がどう対処してきたか、今も残るような巨大な開発に取り組んできたか、その様をみることができた。

景況感をテキストからグラフ化すると

最後に記事のまとめとして、スーパーゼネコン5社の四季報記事に出てくるポジティブな単語・ネガティブな単語の出現をもとに、追加の分析を実施した。

テキストの単語から最も景況が良いと思われる年を5点、景況が悪い年を1点として、1961年から1985年の建設業界での景況を数値化したのが以下の表だ。分析にはGemini3.0を用いた。年ごとに業界として課題となった点も記載した。1960年から1980年にかけての景気の波が数値として読み取れる結果になった。

(画像:テキスト化した会社四季報データから筆者作成)
田中 久貴 東洋経済データ事業局

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たなか ひさたか / Hisataka Tanaka

2013年東洋経済新報社入社。上場企業の財務データの編集やデータベース販売に関わった後、現在は企業調査部で『就職四季報』などの編集を行う。

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