特急スペーシアが「台北駅前に出現」、東武の狙い 「黄金」に輝く先頭車、台湾の市街地を深夜に輸送

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100系スペーシアは101~109編成の計9本が製造されたが、現時点ですでに101編成・104編成・105編成が廃車となっている。台北駅前に展示されるのは、2024年に除籍となった101編成の浅草方の先頭車、コンパートメントの101-1号車。いわばトップナンバーの車両だ。

台湾 スペーシア設置 陸送
台湾の港に到着後、トレーラーに載せられて台北駅への出発を待つスペーシアの先頭車両=2025年12月1日夜(記者撮影)
【写真の続き】夜がふけるのを待って台北駅へ出発するトレーラー。深夜の市街地でバイクや車に混じって信号待ちをしたり、交差点を豪快に曲がるレアな光景も

101-1号車は千葉の港まで陸送して2025年11月22日に船積みされた。途中、悪天候のために奄美大島の名瀬に避難することもあったが、11月末に台湾の港に到着。そして12月2日未明(現地時間)、トレーラーに載せられて台北の市街地を走り、台北駅前にクレーンを用いて設置された。

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真夜中の市街地を走って台北駅に

廃車時の101編成は先代の日光特急「1720系」をイメージした「デラックスロマンスカーカラー」を身にまとっていたが、日本で黄金色の日光詣カラーへ改めて塗装を施した。

一方、台北駅前ではこれまで日本統治時代に製造された蒸気機関車「LDK50型」や、気動車の「LDR2200形」など軌間762mmの車両が展示されており、台湾側が100系スペーシアを迎えるにあたって足元のレール幅を1067mmに“改軌”したという。

台北市内 スペーシア陸送 深夜
真夜中の台北市内の交差点に突如現れた「日光詣スペーシア」(記者撮影)
台北市内 スペーシア陸送 深夜
市街地の交差点を慎重に“左折”して台北駅方面へ向かう(記者撮影)
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