超有名医学誌が示す「脳の健康を害する」14のリスクの中身――女性が特に気をつけたい「4つの追加リスク因子」も新たに判明【医師が解説】
認知症に関連すると認められた14の因子は、
幼少期では教育歴の不足で、高等教育を受けたほうが高齢期での認知症リスクを減らせるのです。
40代以降は、聴力低下や高LDLコレステロール血症、うつ病、頭部のケガ、高血圧、喫煙、運動不足、糖尿病、過度な飲酒、肥満。60代以降では、社会的孤立や大気汚染への曝露、そして未治療の視力低下です(以下の表。※外部配信先では閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

特に注目されたのが、2024年の改定で新たに追加された2つの因子、コレステロールと視力低下です。
40代以降の高LDLコレステロール血症は、脳の血管や神経細胞にも長期的な悪影響を及ぼし、認知症に約7%影響するとされました。また、60代以降で視力低下を放置しておくことは、脳が受け取る情報量を減らし、脳を衰えさせると考えられます。
40代から始めたい対策
認知症リスクを減らすためには、なんといっても40代からの血管ケアが最優先です。
健康診断でLDLコレステロール値が高いと出たら、決して軽視してはいけません。この因子だけで約7%の認知症を説明できるとされています。魚や野菜中心の食事、適度な運動、必要に応じた医療機関での治療を通じ、血管の健康を保つことが、将来の脳へのダメージを減らします。
日常の運動習慣も欠かせません。1日30分程度のウォーキングでもかまいません。エスカレーターを避けて階段を使う、昼休みに近所を歩く、通勤で1駅分歩く。こうした小さな習慣の積み重ねが、運動不足による認知症リスク(約2%)を減らします。
在宅勤務が増えた今こそ、意識的に体を動かす時間を確保することが重要です。



















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