迷惑系と誤解され炎上したことも…『年齢確認』でバズった中毒者続出の《縦型ショート動画》→制作者が「意見対立を生む内容」あえて入れる訳

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源秋策氏、三野龍一氏、三野和比古氏、三野博幸氏
左から順に源秋策氏、三野龍一氏、三野和比古氏、三野博幸氏(『共感と裏切りで心を掴む こねこ流「縦型ショートフィルム」の極意』より)
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TikTokやYouTubeで話題沸騰中の縦型ショート動画クリエイター「こねこフィルム」。
彼らの生み出すコミカルで感情的な作品は、視聴者の心を強く掴んでいます。手掛けているのは長編映画の制作に携わってきたプロフェッショナル集団で、映画の脚本家である三野和比古氏が発起人となり、映画監督の兄・三野龍一氏らと共にスタートしました。
なぜ今、SNSという新たな領域で真剣勝負を挑み、どのようにして500万人超の総フォロワー数(2025年11月3日時点)を獲得するに至ったのでしょうか?
本記事では活動初期の苦悩と、人々の感情をざわつかせるコンテンツを生み出す秘密について、こねこフィルムが上梓した『共感と裏切りで心を掴む こねこ流「縦型ショートフィルム」の極意』より一部抜粋・再構成してお届けします。

「こねこフィルム」は、脚本家である三野和比古氏が発起人となり、映画監督の三野龍一氏、プロデューサーの三野博幸氏(血縁関係なし)、源秋策氏の4名が出資し、スタートしました。彼らはこれまで共に仕事をしてきた俳優陣や、撮影部、照明部、録音部、メイク部といった技術スタッフにも協力を要請し、長編映画を制作してきたプロフェッショナルな集団として、2023年春にTikTok、続いてYouTubeでの縦型動画の投稿を開始したのです。

彼らがSNSの縦型ショート動画という新たな領域に参入したことは、まさに真剣勝負でした。三野龍一氏は、「『プロ集団』ということは、それぞれに技術を持ち、質の高い作品を作ることができるという自負がある反面、甘えは許されないというプレッシャーや、金銭的なリスクを背負うことでもあります」と語っています。

失敗できないという強い思いでスタートを切った彼らは、投稿3本目でバズった際に、「正直、ホッとしました」と安堵の胸中を明かしています。そのおかげで、その後は順調に再生数、フォロワー数が伸び、現在のSNS総フォロワー数は500万人超(2025年11月3日時点)と、多くの方に楽しんでもらえる集団へと成長しました。

わずか2カ月で流れが激変!バズのきっかけとなった動画とは?

「こねこフィルム」の配信を開始した当初、初日に投稿した作品が3日で100万回再生するなど一定の数字は出せたものの、いわゆる"バズる"という現象には遠く、伸び率がゆるやかな時期でした。しかし、体感として夏頃から流れが変わり始め、10月頃にチャンネル登録者数が急速に増加したといいます。

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