「休肝日は本当に中性脂肪を下げるのか?」健診で"高値"の人が知るべき飲酒の真実
お酒を飲んで中性脂肪が上がるワケ
休肝日を設けることで、中性脂肪(健康診断などでは「トリグリセリド」と呼ばれる)が下がる可能性は高く、中性脂肪が高いと言われている人や心臓の病気のリスクのある人では、休肝日やお酒を減らすことがすすめられます。
お酒を飲んで中性脂肪が上がる理由は、アルコールが肝臓に働きかけて肝臓での脂肪酸の合成が増加し、酸化(分解)が抑制されるからだと知られています。また、アルコールが血液中の中性脂肪を分解する酵素の働きを抑えることも知られています。
血液検査で中性脂肪が高い方に、私は真っ先に「昨夜お酒を飲みましたか?」と尋ねます。当日の朝に絶食していても、前日お酒を飲んでいる場合にその影響で中性脂肪が高い可能性があるからです。
また、食事と一緒に飲酒すると、食事由来の中性脂肪の分解も抑えられ、食後の値がより上がりやすくなります。いわゆる「お酒+揚げ物」のコンビネーションは、中性脂肪を最も上げやすい組み合わせです。
「“中性”だからよい脂肪なのでは?」と言われたことがありますが、残念ながら中性脂肪が高いことは、動脈硬化によって起こる心筋梗塞や脳卒中との関連、膵炎という病気のリスクとの関連が知られています。


















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