「HUMAN MADE」を率いるユニクロ出身CEOの目標、「尊敬する柳井さんのように世界をよりよくする経営者にいつの日かなりたい」

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景気の悪化や政治対立などで、日本企業にとって中国は厳しい市場だ。松沼氏は「中国の売上に依存するような計画は立てない」とし、他地域への展開も進めてリスクを分散するため、ソウルとバンコクでも提携店舗を拡大する考えだ。

一方で目下の課題は、国内の品薄に対応することだ。現在の「並んでも買えない」状況に対応するべく、26年に東京・原宿に、27年には大阪・梅田に旗艦店をオープンする予定だ。現在の店舗よりも最大で4倍の面積と品数を用意する見込みという。

HUMAN MADEのハートモチーフPhotographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

「世界をよりよくする経営者に」

国内外でアパレルブランドなどを合併・買収(M&A)する方針だ。松沼氏は日本には海外での展開を検討するデザイナーやクリエイターは多いが、経営を担ってもらえるような人がいないということもあると話す。HUMAN MADEのような「仕組みやナレッジを応用できるブランドもきっとあるだろう」という。

「服やサービスを通じてカルチャーを届けていきたい」。会社規模、商品の価格は違っても変わらず人生を賭けてやっていきたいと話す松沼氏。「尊敬する柳井さんのように世界をよりよくする経営者にいつの日かなりたい」と意気込む。

著者:長谷部結衣、松山かの子

ブルームバーグ
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