「HUMAN MADE」を率いるユニクロ出身CEOの目標、「尊敬する柳井さんのように世界をよりよくする経営者にいつの日かなりたい」

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

過度な在庫を抱えず値下げしないため、前期(25年1月期)の営業利益率は28%とアパレル業界では高い水準だ。売上高も約113億円と、COO就任後3年間で3倍以上になった。公開価格を基にした時価総額は717億円で、12月に入り1000億円を上回る場面もあった。

04年にユニクロにグラフィックデザイナーとして入社

今の松沼氏を形作っているのは、ユニクロでの経験だ。04年にユニクロにグラフィックデザイナーとして入社し、入社4年目にはUT事業のチームリーダーを務めた。柳井氏の「影響は本当に大きい」といい、事業を運営する上で、常に自分が最終責任者の意識で行動し、他責をしないことを学んだという。

都内の店舗Photographer: Shoko Takayasu/Bloomberg

事業運営では良いこと悪いこと、予期しないこと含めてあらゆることが起きる。柳井氏からは「すべては自分が起こしたことと思え」と指導されたという。また「全身全霊で部下と向き合う」、「死ぬときに残したいのは事業と思想」などの柳井氏の言葉はメモとして残し、今でも自宅の寝室に貼り、いつでも見られるようにしているという。

東京証券取引所のグロース市場に上場したHUMAN MADEは次のステージを見据えている。2年以内に海外法人を設立して海外展開も本格化させる予定で、中国では上海などの情報発信力の高い都市への旗艦店出店を狙う。

次ページ日本企業にとって中国は厳しい市場
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事