「来年こそは!」と毎年のように決意する人が知らない、目標達成を邪魔する《自分理解のミスマッチ》

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長期的な視点や目標を踏まえて、今の自分に必要なのは何かを冷静に考えたとき、短期的な社会的地位や報酬よりも、ビジネスパーソンとしての修業や成長を優先した。そして、その決断が今の自分自身を創り上げていると考えている。

話を年末年始の目標設定に戻すと、自分自身の現状・スケールと目標のスケールがミスマッチを起こしていては、達成できるものもできない。

簡単な例で言ってしまえば、1冊の本も昨年読まなかった自分が、年が明けたら毎週1冊読めるようなマジックは起きない。仕事で言えば、営業獲得件数が年間10件の自分が、いきなり100件を獲得できるわけがない。

適切な目標設定が目標達成の第一歩

なぜ読書できないのか、なぜ案件を獲得できないのかをきちんと理解したうえで、自分にとっての課題認識を適切に持ち、今の自分にとって適切なサイズの目標設定につなげるべし、ということだ。

案件を獲得できないのは、訪問件数の問題なのか、それとも成約率の問題なのか、という大きな分析から始めて、では「こうしてみよう」と考え、それ(訪問件数を2倍にするなど)を目標とする。

読書しようにも、自分の興味のあるジャンルがそもそもわからないということであれば、まずはいろいろな分野を乱読してみるとか、時間の確保の問題であれば前述のような固定スケジュールで対応するとか、いろいろとやり方はあるはずだ。

いずれにしても、適切な目標設定をすることが目標達成の第一歩であり、一度目標を達成すると自分自身にポジティブな感情を持つことができるから、いいことずくめなのだ。そんな考え方で、ぜひ年末年始に今年の振り返りと来年の目標設定に臨んでみてほしい。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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