オラクルの信用リスク、金融危機時を上回る恐れ-AI巨額投資に不安
米IT大手オラクルのデフォルト(債務不履行)リスクを反映するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッド(保険料率)が、11月に入り3年ぶりの高水準に達した。
モルガン・スタンレーによれば、人工知能(AI)関連の野心的投資を賄う無謀な借り入れを金融機関や投資家は不安視し、大掛かりなリスクヘッジに動いている。世界的金融危機が発生した2008年のCDSスプレッドが過去最も高いが、今後これを上回る恐れがある。
AI巨額投資への投資家の不安を和らげることができない限り、26年も状況は悪化するばかりだとモルガン・スタンレーは警戒する。
ICEデータサービスによると、オラクル債のデフォルトに備える保証コストを反映する5年物CDSスプレッドは25日、一時1.25ポイントに達した。
モルガン・スタンレーのクレジットアナリスト、リンゼー・タイラー氏とデービッド・ハンバーガー氏によれば、資金不足やバランスシート膨張、減価償却リスクは、オラクルが直面する危険の一部に過ぎない。
資金調達の方策を巡る情報が不十分な状態が年明けも続けば、CDSスプレッドは短期的に1.5ポイントを突破し、2ポイントに接近することもあり得るとアナリストらは予測する。ICEデータサービスによると、オラクル債のCDSスプレッドは08年に過去最高の1.98ポイントを記録した。
オラクルの担当者は、コメントを控えた。
著者:Caleb Mutua
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