「翌日に疲れが残る人」が実践したい"対処法3つ"。「働きすぎ」と「ちょうどいい働き方」の境界線を精神科医が提言
寝ても疲れが取れないのではなく、平日に働きすぎているから、疲れが溜まってしまうのだ……と考えるほうが実情に合っているように思います。
日本のビジネスパーソンには、月曜の朝から金曜の夜までエンジン全開で働いて、土日にグッタリとしている人がたくさんいますが、そんな働き方をしていたのでは、体力の有無に関わらず、体とメンタルを壊すリスクが高まります。
自分が「働き過ぎかどうか?」を判断する物差しは、働いた時間の長短や、仕事の密度の濃淡などではありません。ゆっくり寝ても、翌日まで疲れが残っているようならば、それは明らかにオーバーワークの証拠と考える必要があります。
その日その日で疲れが取れるような働き方をすれば、疲れが蓄積して体調不良を起こす事態を避けられるだけでなく、仕事の効率もアップします。平日にムリなく働くことを心がければ、休日に疲れ果てることもなく、家族や恋人と旅行に行ったり、楽しく食事をする余裕も生まれます。
そうした状況を自ら作り出さないと、「何のために働いているのか?」という疑問が湧いてきて、メンタルにダメージを与えることになります。
週末になると、心身ともに疲れきって、休みの日はずっと寝ているか、ボンヤリとスマホを眺めているだけ……というビジネスパーソンは、本人に自覚がなくても、明らかに働きすぎです。
体力に自信がない人であれば、「翌日に疲れが残るまで働かない」という新たな基準を実践して、自分だけの働き方改革を進めることが大切です。
周囲に「体力がない」と知らせる
体力がないことを負い目に感じて、できるだけ上司や周囲の人に悟られないようにしている人も多いと思いますが、そうした負い目を感じ続けていると、自分では想像できないほどストレスが溜まって、メンタルがダメージを受けます。
自分から積極的に「体力がない」と公言する必要はありませんが、自分にムリをしてまで隠し通す理由もありません。
上司の立場にある人ならば、すでに部下の体力がないことを十分に承知している可能性もありますが、自分の口からそれとなく伝えたほうが、気持ちがラクになります。



















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