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「AI選書アプリ」の導入で学校図書館の貸出冊数が2.4倍に増加、"不読層"にも変化をもたらした「ヨンデミー実証実験」の中身

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9月24日からは、豊橋市立豊小学校でもヨンデミーの導入が始まっている。朝読書や休み時間、授業の隙間時間、自宅などで、児童が任意で利用する形にしている。先行した3年生のクラスでは、導入からの1カ月において、毎週欠かさず感想を記録した児童が全体の63%、その感想の件数は742件に上るという。

笹沼氏は「分析はこれからですが、津田小学校を上回る勢いで利用されています」と話す。豊小学校でも、順次全学年に利用を広げていく予定だ。

読解力につながっているのか?検証が必要

豊橋市教育委員会学校教育課指導主事の加藤篤氏は、「ヨンデミーのサービスは知らなかったが、読書離れという課題意識はあり、読書教育に熱心な2校で実証実験を始めることにした」と話し、こう続ける。

「私も津田小学校に行きましたが、子どもたちは楽しそうに読書に取り組んでおり、貸出冊数も上がってきています。今後が楽しみです。一方で、お薦めの本の難易度が上がったときに読むのをやめてしまう子が出てこないか、借りた本をしっかり読んでいるのか、読解力につながっているのかといった検証も必要となります。2027年3月末までの活用の結果を踏まえ、継続実施の可能性を探っていきたいと考えています」

学校現場にテクノロジーを導入することで、読書習慣の定着は図れるのか、また読解力の向上も期待できるのか。1年半以上にわたる実証実験で蓄積されるエビデンスに、引き続き注目したい。

東洋経済education×ICTでは、小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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