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NVIDIAチップは「非効率で高すぎる」  専門家が指摘する、AIチップの最適解に合致した次なる注目企業

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計算能力に関して世界で一番優れた半導体をつくっているのが今はエヌビディアです。皆さんがエヌビディアのプロダクトを手に入れようと行列をなして、すごく高いお金を払っているわけです。

世界中から政治家が来て「ぜひ我が国にもエヌビディアのシステムを100台ください」みたいにやっています。 なんで皆さんはあんなに高いお金を払ってエヌビディアの半導体を買うんだろうかと、僕なんかは思うんですけど。

江崎浩(以下、江崎):はっきり言ってマーケットの詐欺ですよね。

瀧口:そうなんですか。

江崎:あれだけ高いのはあり得ない。

黒田:あり得ないですよね。

NVIDIAシステムの非効率性

瀧口:一般の方が共有している基礎情報としては、エヌビディアのつくっている半導体の行列計算が生成AIには最も適していると理解していますが。

黒田:人間の脳と比べると掛け算や足し算などの計算は得意なので、圧倒的に計算能力は高いんですよ。ところが、いろいろなデータを入れたり計算した結果をまた戻したりするメモリーは人間に比べて圧倒的にプア(お粗末)です。

なので、エヌビディアの高いシステムを100台とか1000台とか並べて人間並みの記憶のスペースをつくって、べらぼうに高い計算能力が電気を食っている。今はそういうゆがんだ状態なんですね。これに皆さんは狂騒して、ものすごい行列をなして、お金を払っている。

瀧口:本当だったらエヌビディアよりも良い解があるということですか。

黒田:「ある」と言う人はたぶん世界に1000人はいて、そのうちのたぶん1%とか0.1%の人には実際に100億円ぐらいの開発費がついて開発が進んでいます。問題はその開発には2〜3年かかってしまうことです。

しかも突然、生成AIが出てきて、それに対応できるチップがエヌビディアしかない。それに代わるアイデアはあるけれど、それが世の中に出てくるのにあと2〜3年かかるのでエヌビディアがすごくもうかっているんです。

瀧口:我々は今、そのタイムラグを過ごしているんですね。

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【エヌビディアの半導体「実は生成AIに最適ではない」】

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