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客車の牽引に奮闘した「ディーゼル機関車」の記憶 ブルトレから普通列車まで、SL時代は「憎まれ役」

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最後に、私鉄のディーゼル機関車牽引客車列車にも触れておこう。

非電化私鉄では、旅客列車は気動車で運転することが多く、客車列車はもともとそれほど多くなかった。観光列車を除けば、87年に廃止された北海道の三菱石炭鉱業大夕張鉄道や、現在も有名な津軽鉄道のストーブ列車などが主なところであろう。

そんな中で筆者の印象に強く残っているのは、兵庫県にあった別府鉄道土山線(84年廃止)だ。山陽本線の土山駅から分岐していた約4kmの短い路線で、最後まで旅客列車は客車だった。昭和50年代でも信じられないような、2軸のオープンデッキの客車がディーゼル機関車に引かれて走る姿は忘れがたい。

別府鉄道土山線の列車。84年の廃止までオープンデッキの2軸客車がディーゼル機関車に引かれて走っていた(撮影:南正時)

「秘境」に残る客車列車

そして、今も全列車がディーゼル機関車と客車で運転されている鉄道がある。大井川鉄道井川線だ。

現在も全列車が客車列車の大井川鉄道井川線(撮影:南正時)
【写真をもっと見る】ブルトレから長距離普通列車までさまざまな列車を牽引したDD51形、四国の主だったDF50形、播但線や山陰本線が主な舞台だったDD54形、ジョイフルトレイン牽引に活躍したDE10形など客車を牽引したDLの数々

アプト式で知られる井川線は、客車もディーゼル機関車を一端に連結したプッシュプル方式(ドイツ語ではペンデルツーク)で、さながらヨーロッパのローカル線を思わせる存在である。まさに深山幽谷というべき場所を走る路線でもあり、「客車の残る最後の秘境」といえるだろう。

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