客車の牽引に奮闘した「ディーゼル機関車」の記憶 ブルトレから普通列車まで、SL時代は「憎まれ役」
ここまでは幹線を中心に活躍した機関車を取り上げてきたが、ローカル線の主力だったのがDE10形だ。総数708両が製造され、全国のローカル線で旅客・貨物ともに無煙化、近代化の立役者となった。
その汎用性ゆえに、とくに国鉄時代は「どこにでもいる機関車」だったが、筆者がDE10形の晴れ舞台だと感じたのは国鉄末期からJR発足初期にかけての「ジョイフルトレイン」ブームのころだ。
万能機・DE10形の活躍
各地に誕生したジョイフルトレインに合わせ、どんな路線にも入れる長所を買われたDE10形は「アイランドエクスプレス四国」や九州の「パノラマライナー・サザンクロス」など、専用塗装の機関車が数多く登場した。専用機以外もジョイフルトレインの牽引に活躍した。もっとも印象深いのは、会津線(現・会津鉄道)を走った、DE10形牽引の「オリエントサルーン」の姿である。
また、私鉄や第三セクターに譲渡されたDE10形も興味深い存在だった。岐阜県の樽見鉄道では国鉄からの転換開業当初、DE10形(樽見鉄道ではTDE10形)が旧型客車を引く通勤列車が走っており、観光列車にも活躍していた。



















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