客車の牽引に奮闘した「ディーゼル機関車」の記憶 ブルトレから普通列車まで、SL時代は「憎まれ役」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ここまでは幹線を中心に活躍した機関車を取り上げてきたが、ローカル線の主力だったのがDE10形だ。総数708両が製造され、全国のローカル線で旅客・貨物ともに無煙化、近代化の立役者となった。

その汎用性ゆえに、とくに国鉄時代は「どこにでもいる機関車」だったが、筆者がDE10形の晴れ舞台だと感じたのは国鉄末期からJR発足初期にかけての「ジョイフルトレイン」ブームのころだ。

DE10 JR九州 サザンクロス専用機
JR九州のジョイフルトレイン「パノラマライナー・サザンクロス」専用牽引機のDE10形(撮影:南正時)

万能機・DE10形の活躍

各地に誕生したジョイフルトレインに合わせ、どんな路線にも入れる長所を買われたDE10形は「アイランドエクスプレス四国」や九州の「パノラマライナー・サザンクロス」など、専用塗装の機関車が数多く登場した。専用機以外もジョイフルトレインの牽引に活躍した。もっとも印象深いのは、会津線(現・会津鉄道)を走った、DE10形牽引の「オリエントサルーン」の姿である。

オリエントサルーン 会津線 DE10
会津線(現・会津鉄道)に乗り入れたジョイフルトレイン「オリエントサルーン」。DE10形が牽引した(撮影:南正時)
【写真】DE10形ではないがこんな列車も。1987年に小海線を走った「マザーグーストレイン」。DD16形が牽引した

また、私鉄や第三セクターに譲渡されたDE10形も興味深い存在だった。岐阜県の樽見鉄道では国鉄からの転換開業当初、DE10形(樽見鉄道ではTDE10形)が旧型客車を引く通勤列車が走っており、観光列車にも活躍していた。

樽見鉄道 TDE10 旧客
第三セクターの樽見鉄道ではDE10形(TDE10形)が旧型客車を牽引する通勤列車が運転されていた(撮影:南正時)
この記事の画像を見る(97枚)
次ページ私鉄のDL牽引客車列車たち
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事