世の中に多く存在する社会課題。課題解決の担い手として大きな期待が集まるのが企業だ。実際、大手企業などは本業の事業活動だけでなく、社会貢献活動で解決しようとしている。
では、社会貢献に積極的な企業はどこなのか。『CSR企業総覧(ESG編)』2025年版(24年調査)に掲載している社会貢献活動支出額のランキングでご紹介していく。
トップのトヨタ自動車が2位以下を大きく突き放す
23年度の社会貢献支出額トップは235.0億円でトヨタ自動車だ。同社は11年、13年とCSR企業ランキングでトップになった日本を代表する企業。22年調査から東洋経済CSR調査への回答はないが、公開情報からデータを集め、『CSR企業総覧』に掲載している(直近の25年CSR企業ランキングは情報開示の少なさなどから220位)。
金額は21年度167億円、22年度199億円と2位以下を大きく突き放す。なお数字は同社単体と主要子会社をあわせた連結ベースとなっている。
自然災害にモビリティで貢献する「トヨタ災害復旧支援(TDRS)」で車両無償貸与、平時の体験会を含む車中泊を実施。「科学のびっくり箱!なぜなにレクチャー」では自社社員がプログラム開発・講師を務める小学生対象の科学工作教室を1996年から継続している。
それ以外にもスマートグリッド技術を活用した農商工連携事業のほか、災害に強いまちづくりへ向けた地域との連携や「トヨタ白川郷自然學校」や「トヨタの森」の運営、プロジェクトなどを通じ、人材育成や希少種保護、環境保全を含む多彩な活動が行われている。




















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