「こんなにきれいなのは信じられない」東京ステーションホテルのハウスキーピングを見学した他社が驚くワケ

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それこそ、枕(まくら)のひだの角度までこだわる。正しい位置に整えると、例えば広報用の写真撮影の際も、写りがまるで変わるのだそうだ。撮影現場では、床に落ちているチリにもすぐに気づいて、コロコロクリーナーで清掃していたのだとか。

「そういう方が育てた清掃スタッフがたくさんいて、ハウスキーピングをしてくださっている。ベッドメイクの研修も厳しいです。これが、高いレベルになっている大きな理由だと思います」

清掃スタッフへの敬意を込めた「アテンダント」という呼称

ホテルでの滞在を楽しむゲストが多いため、チェックインの午後3時に来館し、チェックアウトの正午まで滞在する宿泊客が多いのが、東京ステーションホテル。ハウスキーピングは時間との戦いになる。

「担当責任者と連携をとって、リネンの回収だけをするスタッフを配置する、といった役割分担を決め、部屋に入った瞬間からハウスキーピングができるような環境を整えるようにしています。忙しいときには人手が足りなくなりますから、マネージャーの私自身もベッドメイキングをします。先生から、ホテルで一番きれいだ、と言われたこともあるんですよ(笑)」

そしてハウスキーピングは、清掃だけが役割ではない。

「何か不備があったら、やっぱり一番目が届くのが清掃スタッフなんです。ネジのゆるみしかり、電球の切れしかり、清掃スタッフが見つけてくれる。大事な役割なんです」

客室清掃スタッフは、東京ステーションホテルでは敬意を込めてアテンダントと呼ばれている。

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