フォーブスが実施する「社会に影響力がある企業ランキング」でも、アップルやソニーなどのビッグネームよりも上位になることが珍しくないほど、スバルブランドの認知度は高い。
 
ただし、こうしたアメリカでの実績を踏まえると、「ブランドを際立てる」という方針を貫くには、国内の販売店のスバルブランドに対するマインドチェンジが必要だと感じる。
「たが」をはめない柔軟性で可能性を広げる
今回のショーを通じて、日本のスバル販売店とはどのようなコミュニケーションを取っていくのか。経営企画本部・専務執行役員の江森朋晃氏に聞いた。
江森氏は「今回のショーとの向き合い方は(従来の)販売促進ではなく、ブランディングに絞った。ユーザーの心の中でのスバルをもっと際立たせること。(そんな)原点に立ち返り、考えようとしている。こういう方向性で行くとの(スバル本社の)意思を販売店にも示す。国内営業との連携は水面下ですでに進めている」と言うにとどめた。
 
これを受けて、取締役専務執行役員・CTO(最高技術責任者)の藤貫哲朗氏には「今回のジャパンモビリティショーは、アメリカ一本足(の事業の現状)からグローバルでの展開への大きな転換期と理解すればよいか」と聞いた。
藤貫氏は「(答え方として)難しい。アメリカが主要市場であり、アメリカを重視していくことに変わりはないが、(ウィルダネスのようにアメリカ向けだから日本には出さないような)たがははめない」という見解だ。
 
さらに「開発(部門)としては、いろいろなものを開発したい。次にどれをどこに展開するかは事業(領域)であるが、(開発としては)たがをはめない。(そのうえで)柔軟性を持って、どこにビジネスチャンスがあるのかを探っていきたい」という、スバルとしての可能性を最大限に引き出そうという意思を示した。
 
パフォーマンスではSTI、アドベンチャーではウィルダネスを際立たせることで、ブランド全体をグローバルで刷新しようというのが、今回のスバルの試みだ。
果たして、日本のユーザーの心にどのように響くのか。スバルブランド戦略が今、本格的なスタートを切った。
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