国分太一氏「異議申し立て」で問われる、"説明なき処分"に思考停止したテレビ局の是非
国分氏の代理人を務める菰田優弁護士によると、日本テレビの対応には問題がある。
まず、大前提として、国分氏はコンプライアンス違反と指摘された行為そのものについては深く反省していて、申し訳ないという気持ちがある。だからこそ、自分の言葉で謝罪と説明をしたいと考えてきたのに、その気持ちが踏みにじられてきた。その点について問題提起をしているのだ。
週刊誌の報道によると、日本テレビは国分氏の降板を発表する2日前に国分氏を呼び出し、コンプライアンス局の担当者と弁護士2名による事情聴取を行った。
打ち合わせのために呼ばれたと聞かされていた国分氏は、突然の展開に戸惑いながらも、誠実に質問に答えた。ハラスメントに該当する行為について尋ねられ、身に覚えがあると話した。
そこで、TOKIOのメンバー、家族、弁護士以外の人には聴取を受けたことは口外しないようにと釘をさされた。その後、『ザ!鉄腕!DASH!!』を担当する役員に引き合わされ、番組降板を要請された。日本テレビからは、具体的にどの事実がコンプライアンス違反になるのかという説明もなかった。
国分氏は迷惑をかけた関係者に謝罪する意向だった
口止めをされているうえに、どの行為が問題となったのかということも告げられないまま、国分は沈黙を強いられ、番組降板と活動休止が既成事実化していった。
国分氏は自らの過ちを否定しておらず、迷惑をかけた関係者に謝罪したいという気持ちを強く持っていた。だが、謝罪の機会すら奪われ、何をどう反省すべきかも説明されないまま、社会的制裁だけが先行してしまった。国分氏が日弁連に申し立てを行おうとしているのは、その構造への異議申し立てである。
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