ネスレが1万6000人削減へ、新CEOが就任早々に発表、発表を受けて株価は急騰し17年ぶりの大幅高を記録

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(写真:ブルームバーグ)

スイスの食品大手ネスレのフィリップ・ナブラティル新最高経営責任者(CEO)は、就任からわずか数週間で1万6000人の人員削減計画を発表した。7-9月(第3四半期)の売上高は予想以上で、人員削減でいっそうの業績改善を図る。この発表を受けて株価は急騰し、17年ぶりの大幅高を記録した。

部下との恋愛関係を隠していたことが発覚し解任されたローラン・フレイシェ氏の後任として、9月初めにCEOに就任したナブラティル氏は、2027年末までのコスト削減目標を従来の25億スイスフラン(約4750億円)から30億スイスフランへ引き上げた。

ナブラティル氏の動きは、業績が低調な部門の検証を行い、売却の可能性も探るとしていたフレイシェ氏の戦略が概ね引き継がれることを示唆する。

ナブラティル氏は16日の発表文で、「世界は変化している。ネスレもより迅速に変化する必要がある」とし、「そこには人員削減という困難だが必要な決断も含まれるだろう」と説明した。

16日のスイス市場でネスレの株価は一時8.9%高と、2008年10月以来の上昇率となっている。

人員削減の1万6000人は、従業員の約6%に相当する。今後2年かけて実施するという。

同日に発表された7-9月売上高は前年同期比4.3%増で、販売量を示す主要指標の「実質内部成長」の改善と値上げが寄与した。

著者:Fabienne Kinzelmann

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