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ビジネス #新規事業の経営論

「経営者は"100億円の事業"ってよく言うが…」「新規事業に関わる人全員」が絶対に知っておくべき"そもそもの大前提"

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  • 麻生 要一 『新規事業の経営論』著者・アルファドライブ代表取締役社長兼CEO
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ちなみに、ひとりの起業家でもあり、幾度となく企業内でも新規事業を立ち上げてきた私自身が「ゼロから新しい事業を立ち上げたリーダー」としてこの数字を見て思うこと。

それは、「この業績は圧倒的にすごい」という感情です。

「10年もかかるわりに、たったの30億円か」

そう。新規事業を立ち上げる当事者の感覚からすれば、「売り上げは30億円」「経常利益は3億円」「成長率は40%」は、まさに最高レベルの数字であり、「これができたら本当に心の底からすごい」といえるパフォーマンスなのです。

しかし、この数字を、新規事業を立ち上げる当事者の目線ではなく、巨大な既存事業を抱えるひとりの経営者の目線でとらえた場合には、どう見えるでしょうか。

そう、「こんなものか」なのです。

たとえばグループ連結売り上げ3000億円を誇る巨大企業において、任期が4年の経営者からすれば「10年もかかるわりに、たった30億円か」でしかないのです。

単体の新興企業だったら上場できるくらいに「すごい数字」なのに、その企業経営者から見れば「せいぜい全体の1%程度でしかない」のです。

この数字を前提として認識しているかどうかはわかりません。

しかし、多くの企業経営者にとって、新規事業とは、肌感覚として「大変なわりに小さい」という「ある種の正しいイメージ」があるからこそ、新規事業に対する「明確な目標」を設定することができないでいるのです。

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【「適切な形」で経営者が活用できるか】

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