「月300時間労働、徹夜が当たり前」だった人気ラーメン店経営者が残業削減に舵を切ったワケ

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すごい!ラーメン凪の仕組みと人づくりーー全世界100店舗!売上10倍!社員定着率85%!
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とはいえ、中には健康状態を悪くする社員もいます。そんなときは、仕事より健康優先です。

「出勤をしようとしたら、立てなくなりました。動いたら嘔吐するような状態で、頭がぐるぐるまわって、診断の結果は『前庭神経炎』でした。妻に『働けなくなってしまった』と話しているうちに、情けなくて涙が出てきました。当時は、自分が担当する新店のオープンを控えていて、精神的に参りました。

そうしたら、生田からオープンを遅らせるから、とにかく休めと言われて、1カ月くらい完全に休みました。しかも、その間に給料をいただいて、とてもありがたかった。社員の健康のために新店出店を延期する。そんなことをしていただける会社、普通はないと思います。現在は凪を離れて、ちゃんのれん組合の一員として自分のお店を持っているのですが、社員時代のあのときのことは、感謝してもしきれません」(大曽根悠二郎・味のともちんファミリー)

「食事とか生活習慣にまったく無頓着で、なんとなく体調が悪いなと思っていたら、仕事中に脳梗塞になってしまいました。幸いにも大里がこれはおかしいと気づいて、すぐに病院に行くことができて、3カ月で復帰しました。

そうしたら、生田の方から負担のかからない部署に異動させてくれて、直近でA評価になり、賞与もいただきました。3カ月も会社に穴をあけていたので、正直賞与はもらえないものだと思っていて、感動しました。今も定期的に血糖値などの報告をLINEで送っています」(花山慎治・新規出店部本部長)

(画像:『全世界100店舗!売上10倍!社員定着率85%!すごい!ラーメン凪の仕組みと人づくり』より)

社長が社員の健康管理を促す必要性

健康状態は、社員の個人情報です。ですが、私は社長が社員の個人情報を把握し、健康管理を促すことは必要だと考えています。

凪のスタッフたちは、皆ただの「労働力」ではありません。大事な「人財」です。私は、人を大事にしたいと思っているし、社員は家族だと思っているから、彼らの健康管理にまで踏み込んでいます。

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