群馬テレビ前社長が大反論「あんな発言してない」 昨年末に解職「生き残る会社にしたかっただけ」

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解職された群馬テレビの武井前社長は「一瞬の出来事で、全然理解できなかった。私の在職中に働きやすい環境は作れたと思っている。社員に負担をかけるようなことはしていない」と語った(記者撮影)
2023年12月22日、群馬県のローカルテレビ局、群馬テレビの代表取締役社長であった武井和夫氏が取締役会で解職された(詳細な経緯はこちら)。
労働組合などの証言によれば、度重なる人事異動や制作会社などへの外注削減に加え、「ニュースなんか流さなくてよい」などの問題発言により、現場社員の疲弊や不満が限界に達していたとされる。
一連の施策や発言の裏にどのような意図があったのか。解職後の武井氏本人を直撃した。

解職は「一瞬の出来事だった」

――昨年12月22日の取締役会で、群馬テレビの代表取締役社長を解職されました。解職の動議について事前に知らされていましたか。

知らされていない。12月15日の役員会では、解職に関する動議の話は上がっていなかった。

――その1週間後の取締役会で突然、議題に上がったと。当日の会議はどのように進められたのでしょう。

会議が始まって、最初に中川(伸一郎)専務取締役が中間期決算について説明した。その後、私が話をするつもりだった。自分で文案を作り、常勤監査役にも事前に見てもらっていた。当然、労働争議の件も含めて準備をしていた。

群馬テレビの武井和夫前社長
高崎市内で取材に応じた武井前社長。3時間近くにわたり、自身の経営に対する思いなどを語った(記者撮影)

ところが決算の報告が終わると、隣にいた中川専務がサッと手を挙げて。「代表取締役社長の武井和夫氏。社内で労働争議を引き起こした。頻繁に人事異動をして社内が混乱しています」というようなことを言った。

それで「緊急動議をします」と言ったら、前に座っていた外部の取締役がみんな「賛成」って言うわけ。私は何が起こっているのか、全然理解ができなかった。

その後は「武井社長は利害関係者なので部屋から出てください」と言われて、出されちゃった。しばらくして「戻ってくれ」と言われ戻ると、向かいにいた群馬県副知事が「次期代表取締役社長に中川専務を推薦します」と言いだした。そしたらみんなが「賛成」って。一瞬の出来事だった。

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