ワイン、コーヒー、アートまで「フランスのサービスエリア」が実にフランスらしかった

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サント・ヴィクトワール・エリアのトイレの入り口(筆者撮影)

ちなみに昨年、レンタカーを運転したドイツやオーストリアの高速道路では、通行料が無料である代わりに、サービスエリアのトイレの使用は有料で、1~1.5ユーロほどを払わないと利用できないところがほとんどだったが、フランスは高速道路の大半が有料である一方、休憩施設のトイレでさらに課金されることはない。

つまり、日本と同様である。隣り合うフランスとドイツで見事に逆になっているのが、おもしろい。

地方の名産…ワインも買える!

売店では、実にさまざまなものが売られている。飲み物だけでなく、子ども用の絵本、日用雑貨、周辺地域の名産品もあった。たとえばチーズ、ワイン、ラベンダーの香水、観光地のお土産屋にあるような地名が入ったマグカップなど。

酒類は基本的に置いていない日本のサービスエリアとの違いは、やはりワインが売られていることだろう。

サービスエリアで販売されていたワインの数々(筆者撮影)

フランスには、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーなど世界的に著名なワイン産地が数多くあるが、その付近のサービスエリアではワインの品ぞろえも豊富であった。

旅行に必要なものとして、道路地図もさまざまな種類のものが販売されていた。フランス全土の地図、フランスを4分割した地図、地方ごとの地図、近隣の都市地図、ハイキング用の地図など、実にバラエティ豊かである。

さまざまなタイプのミシュランの地図が売られている(筆者撮影)

日本のサービスエリアでは、カーナビゲーションが普及して紙の地図の必要性が薄れたこともあって、地図はほとんど置いていないが、フランスや昨年走ったドイツなどでは、まだ紙の地図は健在だ。

実は今回の旅に出る前、東京都内の大型書店で、ドライブの助けにとフランス全土の道路地図を求めたのだが、以前置いてあった店でも扱いがなくなっていて、地図の専門店で入手することとなった。

そのフランスで地図出版を担う老舗は、実はあの「ミシュラン」である。

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