人々(Volks)の車(Wagen)に立ち返る「新しいファミリー」は成功するのか?
フォルクスワーゲンは、南欧市場向けにセアト・ブランドを展開。クプラはセアトの姉妹ブランドで、特徴は、エッジの効いたデザインを展開するところ。
今回のRavalは、ポロ同様、カムフラージュでの展示だったが、やはりスポーツハッチバック好きには、期待できそうな内容のようだ。
説明に立ったクプラ・アウトのクラウス・ツェルマーCEOは「ブランド特有のスポーティで型破りな特徴を備えたハッチバックモデル」と定義している。

「急速充電機能やスマートフォンをクルマのキーとして使用する機能まで、上位セグメントのテクノロジーをエントリーレベルクラスにもたらします」
これは、プレスリリースで紹介されているシェファーCEOによるエレクトリック・アーバンカーファミリーの説明だ。
「プラットフォームは共用。ただし、デザインもキャラクターもまったく異なる。これが都市型電気自動車の未来です」
フォルクスワーゲンのポジションを強固に
フォルクスワーゲンでは、ヨーロッパのコンパクト電気自動車セグメントは、8年後の2033年に現在の約4倍まで拡大すると予想している。そこで覇権を握ることが、「ブランドの生き残りに必須」とする。
「人々(Volks)のためのクルマ(Wagen)、というのが本来のフォルクスワーゲンの意味。そこに立ち返りたい」と、会場でシェファーCEOは強調した。
運転支援システムやコネクティビティなど、プレミアムクラスのテクノロジーをコンパクトカーに取り入れるのも、そのためだ。

いたずらに上級移行するのではなく、もともと強かったセグメントでのポジションをあらためて強固なものにする。それがエレクトリック・アーバンカーファミリーの役目なのだ。
「今回の発表を見たディーラーの人が私のところに来て、これが欲しかったフォルクスワーゲンなんだ、と言ってくれました」
ショー会場におかれたID.ポロの前に立ち、シェファーCEOは語った。
ブランドグループ・コアは、「技術的にも価格的にも非常に魅力的な電気自動車をヨーロッパで提供すること」とプレスリリースにも記されている。
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