「日本アニメ」の底力が伝わる《意外な作品5選》。「毎週約100本以上」のアニメを視聴するコラムニストが厳選

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繰り返しですがシンプルなキャラ、特にこういった“ぬいぐるみ感”のあるキャラは、動いた時に少しでも顔や体のバランスが違うと途端に違和感が生じやすかったりもします。しかしこの作品がすごいのは、登場するぬいぐるみたちがどんなに動いてもどの角度からみてもブレずに“ずっと可愛い”と思えること……!

ぬいぐるみ感は崩さずも豊かな表情や体のフォルム・可動域などからは、アニメを手がけた人達のこだわりを(勝手に)感じてしまいます。見ているだけで元気と癒しがもらえる、個人的にもおすすめの1本です。

アニメはとにかく奥が深い

実はすごい!アニメ5選

今回紹介したような、“シンプルが故に難しいキャラの造形を保ったまま動かす”作品は、その見た目もあり全てが手描きのような印象も持つかもしれません。しかし上記5作をはじめ多くの作品では、手描きに加えてCGやFLASHといった様々な表現も駆使されており、その技巧は“精巧な画でものすごく動く”作品達と同様です。

大きな盛り上がりを生む話題作ばかりでなく、幅広いジャンルの作品がそれぞれの技巧を凝らしながら制作されるという層の厚さも、日本アニメの底力の1つなのかもしれません。

読者の方々にはなかなか視聴機会のないジャンルの作品も多かったかもしれませんが、これらを通して、改めて日本のアニメの多彩さや奥深さに触れていただけたら嬉しいです。

【もっと読む】劇場版「鬼滅の刃」最新作が北米で歴史的ヒット!「ミュウツーの逆襲」超え、日本アニメ映画の《北米歴代最高興収》を更新。熱狂の背景を解説 では、アニメコラムニストの小新井涼氏が、劇場版「鬼滅の刃」最新作が北米でヒットする理由について詳細に解説している。
小新井 涼 アニメコラムニスト

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こあらい りょう / Ryo Koarai

アニメコラムニスト。北海道大学観光学高等研究センター研究員。博士(観光学)。 KDエンタテインメント所属。 毎週約100本以上の全アニメを視聴し、全番組の感想をブログに掲載する活動を10年以上継続中。様々な媒体へのコラムの寄稿や番組へのコメンテーター出演をする傍ら、学術的な観点からもアニメに関する研究をしている。近年はその知見を活かし、クランチロール・アニメアワードや声優アワードで審査員や選考委員も務める。著書に「鬼滅フィーバーはなぜ起こったか? データで読み解くヒットの理由」(インプレス)。

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