「日本アニメ」の底力が伝わる《意外な作品5選》。「毎週約100本以上」のアニメを視聴するコラムニストが厳選

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アニメ化以降はグッズ化やコラボの頻度も格段に増えたため、作品に触れたことがない人でもキャラクターを目にしたことがあるという人はかなり多いと思います。

ほのぼの系の作品と思いきや、その見た目からは想像もできないほどハードな世界観も描かれるというギャップで大人のファンも数多く生み出している本作。アニメを手がけるのは「動画工房」というスタジオです。

アニメでは、シンプルに見えて1つでもバランスが崩れると全く別物になってしまうナガノワールドが、キャラはもちろん背景や色彩も世界観通り見事に映像化されています。原作ファンを唸らせた声のキャスティングや、アニメ化に伴い実際に音声がついた劇中歌などにも注目です。

大人が見ても泣ける物語が話題に

2.すみっコぐらし

『すみっコぐらし』は、漫画や小説といった原典にあたる物語のない「ハローキティ」などと同じいわゆるキャラクターものの作品です。誕生以降、文房具や日用品といったグッズやゲームなどが幅広く展開され、元々子供達から絶大な人気がありました。

そんな本作が、アニメ化を機により幅広い層から注目を集めたのは、2019年『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』が公開されたときのこと。すみっコ達の性格ややわらかな世界観はそのままに、“大人が見ても泣ける”物語が話題となり、親子連れではない多くの大人達までもが劇場に足を運んだのです。

以降はショートアニメなども展開しながらシリーズ化されてきたアニメ映画も、10月公開の最新作『映画 すみっコぐらし 空の王国とふたりのコ』で4作目となります。実は一足先に試写で拝見したのですが、アニメスタジオ「ファンワークス」が描く、冒険衣装で動きまくる「すみっコ」達の“ブレない可愛さ”は本作でも健在でした。

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