「日本アニメ」の底力が伝わる《意外な作品5選》。「毎週約100本以上」のアニメを視聴するコラムニストが厳選

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3.リラックマ

シンプルが故に難しいキャラが描かれたアニメの中には、普段そのアニメスタジオが手がけるタイトルとのギャップに驚くような作品もあります。『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『銀河英雄伝説 Die Neue These』といった重厚な作品を手がけることも多い「Production I.G」が制作する、2026年放送のショートアニメ『リラックマ』もそのひとつです。

『リラックマ』はこれまでに、こちらもめちゃくちゃ可愛いNetflix配信のストップモーション(コマ撮り)アニメが制作されてきましたが、今回のアニメは2Dタッチ。公開中のPVをみると、キャラクターの可愛さはそのままに活き活きと動きまくり、その柔らかさやあたたかさまでが伝わってきそうな映像表現に期待が高まります。

最初はスタジオとタイトルとのギャップに驚くかもしれませんが、むしろシンプルが故にバランスも難しいキャラをこれだけ活き活きと動かすことができるのも、これまで幅広いジャンルの作品を数多く手がけてきた老舗スタジオだからこそといえそうです。

「京アニ」だからこそできる躍動感

4.CITY THE ANIMATION

同じく、“このスタジオだからこそ”このキャラをこれだけ活き活き動かすことができるのだろうという作品には、この夏に放送された『CITY THE ANIMATION』もあります。

本作を手がけたのは「京アニ」こと「京都アニメーション」。皆さんの中には『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『響け!ユーフォニアム』など、どちらかというと“精巧な画でものすごく動く”作品を手がけているイメージがあると思います。

それらと比較すると一見あっさりしていそうな本作ですが……洗練された線と色で描かれた世界が我々の予想を超えて最大限に動きまくる様子は、車を買ったらロケットだった!?くらいひっくり返りそうな驚きと満足感を与えてくれます。

本作が気に入った方には、同じ原作者さんの作品を同じく「京アニ」が手がけた『日常』もおすすめです。

5.ミュークルドリーミー

最後の1本は、“シンプルが故に描くのが難しいキャラがブレずにずっと可愛い”という点では私個人が一番おすすめしたい作品『ミュークルドリーミー』です。

ご存知「サンリオ」から生まれたこの『ミュークルドリーミー』は、ふわふわのこねこのぬいぐるみ達を描いたキャラクターものの作品。「J.C.STAFF」が手がけたテレビアニメは2020年から2022年にかけて放送されました。

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