その「いい人キャラ」、本当にあなたを幸せにしてる?《誰からも好かれたい人》が陥る意外な"落とし穴"

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具体例で考えてみましょう。

友人を映画に誘うとき……
×「嫌われたくない」パターン
「えっと……もしよかったら、時間があるときで全然構わないんだけど……もしかして映画とか、見に行けたりするかな? どうかな?」
〇「相手のことを考えた」パターン
「この前アクション映画が好きって言ってたよね? 今度の土曜に新作やるんだけど、一緒に行かない? 部活の後でも間に合う14時の回があるよ」

違いは明らかですよね。

前者は一見、やさしそうに聞こえますが、内容があいまいで、相手は「どう答えればいいかわからない」状態になってしまいます。

後者は、相手の好みやスケジュールまで考慮した具体的な提案。だからこそ、相手も「この人は私のことをちゃんと考えてくれているんだな」と感じて、前向きに検討してくれるのです。

ここに重要なポイントがあります。人は"嫌われない言い方"では動きません。"自分のことを理解してくれている"と感じる具体的な言葉に心を動かされるのです。

もう一つ例を見てみましょう。

クラスメートに勉強を教えてもらいたいとき……
自分視点の頼み方
「お疲れさま! 宿題手伝って! お願いします!」
相手視点の頼み方
「数学得意だよね。実は今度のテスト、すごく不安なんだ。もしよかったら教えてもらえる? 代わりに僕は英語が得意だから、困ったときはいつでも声かけて」

前者は「自分が助かりたい」だけの一方的なお願い。後者は「相手の得意分野を認めて」「お互いにメリットのある関係」を提案している。

どちらが相手の気持ちに響くかは、明らかですよね。

コミュニケーションで最も大切なのは「相手視点」。この意識があるかないかで、人間関係の質は劇的に変わるのです。

友達は「数」じゃなくて「質」で決まる

「友達100人できるかな♪」

子どものころに歌ったこの歌、大人になった今、どう感じますか?

実際のところ、100人の浅い知り合いよりも、3人の心から信頼できる友人の方が、人生をずっと豊かにしてくれるものです。

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