「収納が多いほど片付く」は大間違い? 築35年の賃貸マンション"押し入れ1つ"で暮らす40代夫婦が実践、ふすまを外した《見せる収納法》

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確かに、押し入れ収納があると、たくさんの引き出しやラックにひとまずしまってしまえば部屋は片付くので、便利ではありました。

ただ、問題は、入れるだけの場所になってしまうということ。置き場所が部屋から押し入れの中に移っただけで、時間が経てば中に何が入っているかわからなくなってしまいます。また、収納グッズの中には隙間なく物を入れてもいいという感覚もあり、ぎゅうぎゅうに大量の物を収めていました。

部屋を整えてくれるはずの収納は、付き合い方を間違えると、すぐに散らかる雑多な部屋の原因にもなりかねません。この週では、そんな収納をどのように見直し、どんな風に変えていったかをお話しします。

【画像を見る】余白があってゆとりを感じる! 40代夫婦が暮らす築35年マンション、押し入れ収納のビフォーアフター

徐々に増える収納ケース、そして押し入れの飽和状態

上の段に置いていた引き出し式の収納ケース。最初は数個でしたが徐々に増え、最終的には少しの隙間もなく並ぶように。同じデザインの規格も揃った収納ケースを、スペースを余すことなく並べれば、押し入れのふすまを開けた時にある程度は整っているように見えます。そこが落とし穴だったかもしれません。

押し入れの中の様子
生活感が漂う収納ケースやラックがぎっしり詰まった押し入れ。見た目にはある程度整っているが……(筆者撮影)

問題はそのケースの中身。片付ける時は、とりあえずその時に空いているケースの中に次々と入れていたので、食品ストックのケースの上には、フリマアプリに出品中のアイテムを入れたケースがあって、さらにその上には季節の雑貨が入っている、という状態で秩序がありませんでした。

何とかしなければ、という気持ちもあったので、「今日はこのケースの中だけ片付けてみよう」と1つだけ手をつけてみるのですが、いっぱいになったケースから別のケースへ入れ替えて満足。それは単に物の場所を移動させていただけでした。

次ページ物の場所を入れ替えるだけでは片付けにはならない
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