今回ビブグルマンに輝いたラーメン店は次のとおり(◎が初受賞)。
◎手打ち あさま
RAMEN MATSUI
塩そば 時空
函館塩ラーメン 五稜郭
ラーメン屋 トイ・ボックス
宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀
Homemade Ramen 麦苗
佐々木製麺所
there is ramen
銀座 八五
Japanese Ramen 五感
創作麺工房 鳴龍
入鹿TOKYO
八雲
Ramen Break Beats
2026年版『ミシュランガイド東京』におけるラーメン部門は、掲載軒数が16軒となった。昨年より1軒減ったものの、毎年一定の数に落ち着いているのは、評価対象を厳しく選び抜く姿勢の表れといえる。
今年の大きなトピックは、銀座の「銀座はるちゃんラーメン」と、中目黒の「手打ち あさま」の2店が初受賞を果たしたことだ。


前者は昨年まで新橋の「はるちゃんラーメン」1号店が掲載されていたが、今年から銀座の路面店が受賞となった。新橋のアットホームな良さを残しつつ、より広く、観光客を含めた誰もが入りやすい空間を備えた店舗が選ばれたのは象徴的である。
後者の「あさま」は、手打ち麺の力強さと滋味深いスープで評価を得ての初掲載。新陳代謝の少ないミシュランのラーメン部門にあって、新顔の登場は業界内でも注目を集める。
ミシュラン店からわかるスープの流行
選ばれた16軒を眺めると、清湯系、すなわち透明感あるスープを基調とする店が目立つ。
「ラーメン屋 トイ・ボックス」「宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀」「Japanese Ramen 五感」など、素材の輪郭を際立たせる淡麗系のラーメンが軒を連ねる。
味そのものを評価する賞であることは間違いないが、同時に店の空気感も含めて考えると、これらはどこも整えられた内装を持ち、女性客や観光客が1人でも訪れやすい空間だ。
濃厚系や豚骨系が都市部で根強い人気を保つ一方で、ミシュランが選ぶのは透明感や軽やかさを備えたラーメンに偏る傾向が続いている。
その他、「Homemade Ramen 麦苗」「八雲」「創作麺工房 鳴龍」など、毎年の常連がそのまま名を連ね、安定した評価を維持した。
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