米総合PMI、3カ月ぶり低水準-企業は関税の負担を相殺したくても需要の冷え込みで価格を引き上げる余地が限られたことが原因

9月の米企業活動を示す指数は前月から低下し、3カ月ぶりの低水準となった。企業は関税の負担を相殺したくても、需要の冷え込みで価格を引き上げる余地が限られた。
製造業の仕入れ価格指数は4カ月ぶり水準に上昇。一方で販売価格指数は4月以来の水準に低下した。サービス業の投入価格指数は5月以来の高水準に上げた。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は発表文で「製造業とサービス業の両方で、投入コスト上昇の要因として再び関税が挙げられたものの、販売価格を引き上げて顧客に転嫁できる企業は減少している。これは利益率の圧迫を示唆する一方、インフレ緩和に向けては良い兆候といえる」と述べた。
総合PMIの雇用指数は5カ月ぶり低水準に下げた。
製造業での販売の伸び鈍化は在庫の増加にもつながった。完成品在庫は統計でさかのぼれる2007年以降で最大の増加となった。
ただそれでも、金利低下への期待も背景に企業は向こう1年の需要見通しについて楽観を強めている。製造業者は、関税引き上げが国内生産を後押しするとみて明るい姿勢を崩していない。
著者:Nazmul Ahasan
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