ルネサスエレクトロニクスに迫る危機

トヨタ、日立へ出資要請、大連合の成れの果て 

ルネサスエレクトロニクスに迫る危機--トヨタ、日立へ出資要請、大連合の成れの果て 


 「あそこは日立さんがついている会社だからねぇ。ウチは勘弁してくれ、ということですよ」

トヨタ自動車幹部は4月上旬、週刊東洋経済の取材に対し、ルネサスエレクトロニクスへの出資を政府から打診されていることを認め、こう語った。「泳いでいる人を助けるより、(経営破綻して)おぼれている人を助けたほうがねぇ……」。

第二の“日の丸”の危機 飛び交う出資要請

エルピーダメモリの破綻から1カ月半。システムLSIのトップ企業、ルネサスをめぐる動きが緊迫度を増している。赤字体質が定着し、手元資金は急減。財務の悪化ははた目にも明らかで(表、グラフ参照)、業界関係者の一部からは「6月危機説」も飛び出している。


 


 ある政府関係者も「6月はさすがに極端にしても、キャッシュの入りと出のバランスを考えると、年内には行き詰まると考えている。一刻も早く手を打たなければ、間に合わない」と危機感を隠さない。

NECと日立製作所、三菱電機の半導体事業を統合して誕生したルネサスの座組はエルピーダとまったく同じ。経済産業省の後押しがあったという意味でも、もう一つの日の丸半導体メーカーといえる。その危機に、水面下で経産省などが救済スキーム作りに動いている。

 

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集中連載「日立 踊り場の先へ」<br>世界で戦える組織へ

成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。