注文は「3〜5辛が平均的」とのことで、30辛は時折注文が入る程度だそうだが、25辛程度なら休日に10杯前後の注文が入るという。激辛を頼むのは、男性よりも圧倒的に女性が多いそう。
ちなみに、長曽我部さんがいつも食べるのは「2辛」とのことで、「辛麺屋で辛い麺を頼まないなんて……」などと臆する必要はない。辛いものが苦手な人も、激辛好きも、堂々と好きな辛さで注文しよう。
もうもうと上がる湯気とともに辛麺登場
筆者が選んだのは、元祖辛麺レギュラーサイズ5辛で韓国麺、にんにくあり。ミニなんこつとごはんがセットになった「ミニなんこつセット」1480円(税込)を注文した。
「なんこつ」とは、とろとろになるまで煮込んだ豚の軟骨をポン酢でいただく一品で、実は隠れた人気メニュー。豚の軟骨を使った料理が比較的よく食卓にあがる宮崎ならではのメニューと言えるかもしれない。
また、「なんこつ」とは別に、店舗限定メニューとして「味付きなんこつ」もある。長曽我部さんによると、生姜を効かせたしょうゆベースの味で、こちらもまた人気メニューだそう。店舗によって異なる味付けのメニューが展開されているとのことで、さまざまな味わいを求めて各店舗を巡るのも良いかもしれない。

ほどなくして、注文の品が運ばれてきた。もうもうと上がる湯気に、否が応でも期待が高まる。真っ赤なスープはふわふわとした溶き卵にニラ、ごろごろとしたひき肉、にんにくで一面が覆われている。

スープはさらりとして澄んだ色合い。おそるおそる口に運ぶとうまみが広がり、甘みすら一瞬感じる。……と思っていたら、時間差で辛さが到来。いや、襲来。思わず、「辛いッ! だけど旨いッ!」と言いたくなる。唐辛子とにんにくのパンチが効いているのにしつこくなく、いくらでも飲み進められそうだ。

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