加齢+運動不足で衰えが加速→「まずは階段を使うことから」40代から始められる、集中力を高め生活習慣病のリスクを減らす運動習慣の作り方

小さな習慣で健康寿命を延ばす方法を紹介します(写真:elise/PIXTA)
「まだ元気だから」と思っている人ほど危ない……。運動不足は生活習慣病だけでなく、集中力や気分の不調にも直結します。
本記事はトレーナー歴34年の澤木一貴氏の著書『体力おばけへの道』より一部抜粋・再編集。40代からでも遅くない、小さな習慣で健康寿命を延ばす方法を紹介します。
今の時代、運動をしないとヤバい
私たちは今、「運動しなくても暮らせてしまう時代」に生きています。
電車もエスカレーターも車もあります。食べ物はネット注文で届き、家事の多くは家電が代行してくれます。スマホ一つで何でもできるこの便利な社会は、裏を返せば「動かなくても生きていける環境」でもあるのです。けれど、体は便利に進化してくれません。むしろ、使わない機能はどんどん衰えるようにできているのが人間の身体です。意識して動かなければヤバいのです。
年齢とともに体力は徐々に落ちていきます。
これは避けられない自然の摂理ですが、問題は、「加齢+運動不足」が重なると、その衰えのスピードが何倍にも加速するということです。
筋肉は使わなければ年1〜2%ずつ減り、60代以降では3%以上減少するというデータもあります。特に太ももやお尻の筋肉は減りやすく、階段がつらい・長く歩けない・ふらつく・転びやすい……といった日常の変化につながります。
さらに深刻なのは、“見えない体力”である防衛体力の低下です。
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