ただ「安くしろ」では成功しない…【億り人大家】が伝授する、不動産購入"値引き"交渉のツボとは
また、長々とするとよくありませんので、結論の金額と条件は早い段階で伝えます。理由は3つまでに絞り、簡潔に1分ほどでまとめましょう。
タイミングも大切です。物件が市場に出てすぐに大幅な指値を入れるのは悪手です。よほどこちらのほうを向いてくださっている仲介業者さんでもない限り厳しいでしょう。
売り出しから間もないと、売主は「もっと高く買う人が現れるかも」と期待しています。逆に、長期間売れ残っている物件なら、売主の心理も変化しています。市場の反応を見ながら、適切なタイミングで指値を入れることが成功のカギです。
また、指値は一度で決めようとしないことも肝心です。最初は様子見で控えめな指値を入れ、相手の反応を見る。そこから徐々に交渉を進める。この「段階的アプローチ」が効果的です。
最も重要なのは、「買えなくてもいい」という心の余裕です。どうしてもほしいという気持ちが表に出ると、売主に足元を見られます。
私は、「今の金額でも買いたいけど、交渉してみよう」という気持ちでは指値はしません。「この価格なら買う、でなければ他を探す」という姿勢が、結果的に良い条件を引き出します。
価格交渉なしで安く買える物件とは?
価格交渉は心理戦です。私が実践している交渉術を、包み隠さずお話しします。
まず、売主の「売却理由」を探ります。直接聞けない場合は、仲介業者から情報を引き出します。売却理由が分かれば、交渉の糸口が見つかります。
例えば、相続物件の場合は、相続人が複数いて、早く現金化して分割したいケースが多いです。この場合、「現金一括」「決済まで最短」という条件を提示すれば、価格交渉の余地が生まれます。
次に、物件の「弱点」を見つけます。どんな物件にも必ず弱点があります。雨漏り、シロアリ、傾き、境界問題、再建築不可。これらの弱点を指摘することで、価格交渉の材料にします。
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