寝台特急「サンライズ出雲」で駅弁が買えるウラ技 新見市内の弁当業者が駅ホームに届けてくれる

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無事に買うことができた。買ったのは一番ノーマルな幕の内弁当。かつて特急「やくも」の車内で販売されていたものと同じだという。あまりのうれしさに、さっそくラウンジで駅弁を開き、食べることにした。その際、反対側の端の席からじっと見つめる若者がいた。この日は車内でさまざまな出会いがあったのだが、その話について詳しくは新刊『ひとりで楽しむ鉄道旅 駅弁めぐり篇』(玄光社)に収録の旅行記「臨時便の寝台特急サンライズ出雲で駅弁を」で書いているので、ぜひ読んでみてほしい。

大阪屋さんの定番、「幕ノ内弁当」(筆者撮影)

お弁当は白ごはんに梅干し、煮物や揚げ物、鶏の照り焼きにエビチリ、デザートにオレンジなど、バラエティに富んだ幕の内弁当だった。おかずの種類が多いので、飲みのアテにも良さそうだ。これは私の自論だが、西日本の駅弁は、全体にご飯がやわらかめな気がする。

特急「やくも」もOK

ちなみに大阪屋さんの営業時間は8〜17時。その間に新見駅に停車する特急「やくも」や、この臨時便サンライズ下りであれば、ホームまで届けてくれる。通常の寝台特急「サンライズ出雲」が新見駅に到着する時間は7時44分だが、そこにも届けてくれるそうだ。大変ありがたいサービスである。

坪内さんプロデュースの「さらば381 勇退辨當」(大阪屋)( 写真:坪内政美)

その事実を教えてくれたのは、お世話になっている鉄道カメラマンでコーディネーターの坪内政美さんだった。

坪内さんは、特急やくもの撮影などの縁で新見市とはもともと親しくしており、伯備線のイベントなどに関わっていた。その過程で、今も日本鉄道構内営業中央会の会員で、駅弁マークを保有している「大阪屋」があることを知る。

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