インドネシア主要都市で抗議デモ、雇用や賃金を巡る不満の高まりを背景に主要都市で激化。少なくとも3人死亡

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ジャカルタの焼け落ちたバス停留所(30日)Photographer: Harry Suhartono/Bloomberg

インドネシアの主要都市で抗議活動が激化している。プラボウォ大統領が冷静な行動を呼び掛けたものの、デモ参加者はこれに応じず、抗議は首都ジャカルタをはるかに超えて、マカッサル、バンドン、スラバヤ、ソロ、ジョグジャカルタなどへと広がった。

抗議活動は雇用や賃金を巡る不満の高まりを背景に25日から始まった。

最も深刻だったのはマカッサルで、CNNインドネシアの報道によると、デモ参加者が29日夜の本会議中に地方議会の建物に火をつけ、3人が死亡、5人が負傷した。市長や他の幹部らは避難したという。

首都から車で約2時間半の距離にあるバンドンでも多数が負傷したほか、4棟の建物が焼失したという。

ジャカルタでは複数の警察署がデモ参加者の標的となり、市の東部にある警察署に火炎瓶が投げつけられたほか、ジャカルタ警察本部周辺の壁や歩道には落書きがあふれていた。

ジャカルタ市内の有料道路の一部は30日も閉鎖が続き、7カ所の料金所が炎に包まれた。市内を走るバス運行も、7カ所の停留所が焼失したため全面的に停止された。安全上の理由から複数の地下鉄駅も閉鎖された。

インドネシアで2番目に大きな都市スラバヤでも放火があったほか、ジョグジャカルタやソロでは警察署前で抗議が行われた。少なくとも600人のデモ参加者が拘束されたと報じられている。

著者:Claire Jiao、Soraya Permatasari、Harry Suhartono

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事