次のモデルはGT(グランツーリスモ)か? 無視できないランボルギーニCEOヴィンケルマン氏の発言を解く

アウトモビリ・ランボルギーニを率いている、ステファン・ヴィンケルマンCEO。
インタビューに応じてもらったのは、2025年7月。新型車「テメラリオ」のメディア向けテストドライブのタイミングだ。
テメラリオの開発の背景をはじめ、「テメラリオGT3」。さらに、次の新車計画まで語ってくれた。

テメラリオは、「ウラカン」の後継車として2024年秋に発表された。ウラカンが10気筒搭載であるのに対して、8気筒と少々コンパクト。
ただし、8気筒エンジンは新開発で、大きなターボとプラグインハイブリッドシステムをそなえている。
「あらゆる点で性能が上がって、ウラカンから大きな飛躍を感じられるモデルです」
ランボルギーニのマネージメントを統括しているヴィンケルマンCEOは、そう語る。
金融出身「No Nonsense」なドイツ人
ステファン・ヴィンケルマン氏は、ベルリンで生まれ、ローマで育っている。
引っ越しの背景は父親の仕事の関係で、1964年にローマにある国際連合食糧農業機関(FAO)で重要なポストに就任したためだという。
キャリアのスタートは、金融系企業。3年ほど務めたあと、自動車業界に入った。最初にランボルギーニのCEOに就任したのは2005年だ。
ランボルギーニは、1998年にフォルクスワーゲン・グループ傘下に入った。そのあと、「ムルシエラゴ」(2001年)と「ガヤルド」(2003年)が送り出された。
ヴィンケルマン氏がCEOに就任したあと、「アヴェンタドール」(2012年)、それにウラカン(2014年)を発表。派生モデルも多い

ヴィンケルマン氏は、一時期フォルクスワーゲン・グループ傘下にあったブガッティのCEOも務め、2020年にランボルギーニに戻ってきた。
ヴィンケルマン氏がランボルギーニを離れていた間は、いまF1の会長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカーリ氏がCEOだった。
ドメニカーリ元CEOはやたら明るい人で、私は一緒に「ウルス」でもってアイスランドを旅した時、実に楽しい思いをした。
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