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次のモデルはGT(グランツーリスモ)か? 無視できないランボルギーニCEOヴィンケルマン氏の発言を解く

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「レヴエルトはプラグインハイブリッドだったので、あらゆるところでハイブリダイゼーション戦略について質問されました。でも、テメラリオでは何も言われません。受け入れられたのです」

ディレッツィオーネ・コル・タウリを直訳すると、「おうし座の中で最も明るい星(アルデバラン)を目指す」となるようだ。

ランボルギーニがそこに込めた意味は「電動化の未来というランボルギーニの方向性」を示すこと。

2021年に策定されたこの計画。そこでは、具体的な目標のひとつとして「2030年には排ガス中のCO2を40%削減すること」があげられていた。

レヴエルトに加え、テメラリオで、ランボルギーニは大小2台のプラグインハイブリッド・スポーツカーをラインナップに持つことになった。

スーパーSUVのウルスもいまやプラグインハイブリッド(写真:Automobili Lamborghini)

「ではこの先は?」と聞くと、「現在の自動車界のセグメントを基準に見ると、スポーツカーはいまの2台で十分だと思っています」とヴィンケルマンCEOは、即答。

「SUVもウルスで……まぁ、小さめのモデルがもうひとつあってもいいかもしれませんが、セダンやGT(グランツーリズモ)。という考えかたもあります」

少し考えて「でも」と続けた。

「セダンは、いまほとんどニーズのないセグメントですから、そう考えると、GTが私たちにとって正しい選択でしょうね。GTは現在のラインナップから欠けている車種ですし」

この発言は、大きなニュースだ。即座に思いついたのは、2023年夏にアメリカで発表されたショーモデル「ランザドール」である。

350GT、イスレロ、エスパーダ…GTの系譜

ランザドールは当時、「2028年に登場することが発表された“第4モデル”を予見させるコンセプトカー」として発表したモデルだ。

ランザドールは2023年に発表されたコンセプトカー(写真:Automobili Lamborghini)

「ランボルギーニは、1960年代から1970年代にかけて、常にラインナップの中にGTを持っていました。たとえば350GT(1964年)もそのひとつです」

たしかに、350GTの発展形である「400GT」(1966〜1968年)、「イスレロ」(1968〜1970年)、「エスパーダ」(1968〜1978年)が思いつく。

ランボルギーニの「2+2」GTは、スポーツモデルに負けず魅力的だった。ヴィンケルマンCEOは350GTを挙げたが、個人的にはエスパーダがいまも好きだ。

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【「ウルトラGT」登場の現実味】

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