「気動車」はいつまで残る?欧州非電化路線の現在 幹線でもまだまだ活躍、「次世代動力」はどうなる

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デンマークのローカル線は今も非電化区間が大半を占めるが、こちらはシーメンスとの間でバッテリー車両の導入へ向けた準備が進められており、低温下で問題なく使用できるのかが注目される。

DSB IC3
ドイツとデンマーク間の鉄道連絡船による航送に使われたIC3型気動車。前面がゴムに覆われたデザインが特徴だ(撮影:橋爪智之)

中欧地域へ目を向けると、ポーランドやチェコといった国々も、膨大な数の非電化路線網があり、これらの主役はディーゼル機関車および気動車となっている。しかし近年、ディーゼル/電気やバッテリー/電気のバイモード車両が少しずつ増えてきており、低公害車両の導入が徐々に進んでいる。

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チェコ鉄道の非電化区間の主役である814型気動車(撮影:橋爪智之)
【写真をもっと見る】デンマークやドイツの気動車、イタリアのディーゼル機関車が牽く客車列車など、欧州各国「非電化区間」の現在の主力車両、そして近年開発が進む水素車両など

ディーゼルの「次」はバッテリーか?

水素やバッテリーなどの新技術の登場で、非電化区間の車両も今後は変化していくとみられる。だが、現時点では水素による燃料電池技術は未成熟で、導入を急いだドイツではトラブルが続発して運行停止に追い込まれるなど、まだ当分はディーゼルエンジンに頼らなければならないというのが実情のようだ。

その隙を突いて、バッテリー技術が大きく進化を遂げている。当初は航続距離で不安を抱える面もあったことで、ディーゼルエンジンとの併用により「ゼロ・エミッション」ではなく、「低公害」という形で環境問題に対応した。

バッテリー技術は日進月歩で高まっており、航続距離もどんどん長くなってきていることから、昨今の各国の車両導入実績を見ても、水素よりバッテリーの方が先に、ディーゼルエンジンを置き換える切り札になる可能性があると言えよう。

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橋爪 智之 欧州鉄道フォトライター

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はしづめ ともゆき / Tomoyuki Hashizume

1973年東京都生まれ。日本旅行作家協会 (JTWO)会員。主な寄稿先はダイヤモンド・ビッグ社、鉄道ジャーナル社(連載中)など。現在はチェコ共和国プラハ在住。

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