「気動車」はいつまで残る?欧州非電化路線の現在 幹線でもまだまだ活躍、「次世代動力」はどうなる
主要幹線については完全に電化されており、非電化区間はローカル線に集中しているのがイタリアだ。
これまでディーゼル機関車牽引の客車列車も気動車も数多く運行されていたが、日立レール製で電気とバッテリー、ディーゼルエンジンを組み合わせた「トライブリッド」車両の「マサッチョ」がデビューし、急速に旧型車の置き換えが進んでいる。1970~80年代に製造された気動車は、現在はほぼ姿を消しており、客車列車も徐々に置き換わりつつある。

南部の非電化区間で運行されているインターシティは、機関車牽引の優等列車として残っていたが、マサッチョのインターシティ仕様が製造され、これらも置き換えられてしまった。一方で先日、マサッチョのバッテリー強化型、すなわちディーゼルエンジンを搭載していない「完全電化仕様」が出場しており、日立が目指していた強化型バッテリーによるディーゼルエンジンの代替が現実味を帯びてきたようだ。

奇抜すぎるデザインの気動車、後継は電車に
車体前面がゴムで覆われた、独特なデザインで有名なデンマークの気動車IC3型は、1990年から営業で使用され、すでに35年が経過した。運用の柔軟性や高い信頼性により、長年にわたってデンマーク国内の長距離輸送を支えてきたが、経年のため後継車による置き換えが計画されていた。
ところが、後継となる予定だったIC4型は不具合が多発。IC3型の置き換えは断念せざるをえなくなり、機器を更新して今も使い続けられている。置き換え用となる新車は2027年以降に投入される予定で、アルストムが受注した。だが、デンマーク国内の幹線は電化が完了しているため、気動車ではなく電車となる。
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