グーグルの新Pixel Watch 4、腕を口元に持ってくるだけでAIアシスタント「Gemini」が起動。スマートウォッチが日常のAIパートナーに
シャオミはスマートバンドで世界シェア1位なだけではなく、スマートウォッチやスマートバンドを含む、ウェアラブルデバイス全体の出荷量でもたびたびアップルの座を脅かしている。調査会社Canalysによると2025年第1四半期のウェアラブルデバイスの世界出荷台数はシャオミが1位で19%、アップルは2位で16%だった。ちなみにここにもファーウェイの姿があり、同社は3位で15%とアップルにぴったりと追いついている。

スマートバンドは価格の安さから、スマートフォンの成長率の著しい新興国市場でこれからも数を伸ばしていくだろう。一方アップルの弱みはApple Watchの対応機種がiPhoneだけであることだ。iPhoneユーザーが増えること、Apple Watchの買い替え需要が高まることといった限られた要因のみに依存している点が、アップルの成長の制約となっている。
スマートウォッチ市場で存在感を示す謎のメーカー
スマートウォッチの競争は日本を含む先進国ではアップルウォッチ VS 他メーカー、という見方がされている。しかしその競争とはまったく無縁の位置にあり、しかもグローバルで大きな存在感を示しているメーカーがあるのだ。それは「imoo」の名で知られる広東小天才科技である。名前からわかるように中国メーカーだが、同社が出しているスマートウォッチのユーザーはApple Watchとはまったく競合しない。なぜなら同社のスマートウォッチは子供向けに特化した製品だからだ。
子供向けスマートウォッチと聞いて、低価格で単機能なモデルと思ってはいけない。同社のフラッグシップモデル「小天才Z11」の価格は2299元(約4万7000円)と、子供に持たせるにはかなり高価だ。単体で通信できる4G機能を搭載し、内蔵カメラを使ったビデオ通話にも対応している。また腕時計本体部分はヒンジによりL字型に立ちあがるため、自分の顔を写しながら親とのビデオ通話も自然な姿勢で行える。中国国内ではアリペイを使ったモバイルペイメントも利用可能だ。さらに時計本体をはずし、チェーンを付けて首からぶら下げて使うこともできる。

世界のスマートウォッチの販売シェアを見ると、アップル、サムスン、ファーウェイと並びimooの名前が常連となっている。同社は子供向けのスマートウォッチの販売だけで世界シェアの5位以内に常に入っているのだ。つまりそれくらい子供向けスマートウォッチ市場(特に中国国内)というのは規模が大きいのである。
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