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グーグルの新Pixel Watch 4、腕を口元に持ってくるだけでAIアシスタント「Gemini」が起動。スマートウォッチが日常のAIパートナーに

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  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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スマートウォッチでのGeminiの利用は今年7月に発売されたサムスン電子の「Galaxy Watch8」シリーズが最初に対応した。「手を上げて話す」には対応しないものの、ボタンを押すだけでGeminiを呼び出せる。今後はグーグルの「Watch OS 4」を搭載する他社製品にもGemini対応が進む予定だ。

Apple Watchは現時点では標準でアップルのAI機能「Apple Intelligence」のフル機能を使うことはできず、スマートウォッチのAI機能という点ではグーグルが一歩抜け出している。Apple Watchは多数のアプリが使えることが利点の1つでもあるが、グーグル陣営のスマートウォッチはそれを上回る利便性をGeminiによるAIアシスタント機能で提供し、利用者増を狙っている。

ウェアラブル端末世界一はアップルではなかった

スマートウォッチでは圧倒的なシェアを誇っているアップルだが、近年は出荷台数が伸び悩んでいる。調査会社カウンターポイントが2025年8月21日に発表した調査によると、2025年第2四半期(4-6月)の世界のスマートウォッチ市場でファーウェイがアップルを抜いて初めて世界一の座に就いたという。中国市場での旺盛なスマートウォッチ需要に助けられた格好だが、アップルの圧倒的な優位性は陰りを見せはじめている。

またスマートウォッチの存在を脅かす製品も年々存在感を高めている。それはリストバンド型の製品、スマートバンドだ。スマートバンドの多くは価格が1万円以下であり、歩数計測や運動データの取得、そして睡眠時間の測定などスマートウォッチの基本的な機能はほぼカバーしている。画面サイズが小さいためスマートフォンからの通知表示性能はやや弱いものの、逆に電池の持続時間は長い。スマートバンドはスマートフォンのアシスタントというより、腕にはめるヘルスケア機器なのだ。

このスマートバンド市場で圧倒的に強く、世界シェア1位なのが、日本でも製品を出しているシャオミだ。最新モデルの「Xiaomi Smart Band 10」は6280円と手ごろな価格も魅力である。150種以上のスポーツモード、24時間の心拍・血中酸素・ストレス・睡眠モニタリング、21日間バッテリー持続時間、5気圧防水、スマート通知、女性の健康管理などに対応する。健康管理のために使うなら十分な性能を持ち、高価なスマートウォッチを買う必要性は感じられない。

シャオミの最新スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」(Xiaomi Japanから)

ディスプレイサイズは1.72インチと大型であり、スマートウォッチの半分程度とはいえ通知も見やすい。さらに交換可能ストラップも多種多様なものが販売されており、ブレスレットのようにファッション感覚で身に着けることもできる。腕を締め付けないストラップなら、スマートウォッチのバンドを手首に巻くのが苦手な人でも使える。そしてなによりも価格が安いので「とりあえず買ってみよう」という試し買いもできる。

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