さあ今度は、北海道に目を移してみよう。
札沼線は、札幌駅の一つ隣の、「桑園―新十津川」間を結ぶ全長76.5kmの長大な盲腸線。以前は留萌本線・石狩沼田駅まで線路が延びていたが、1972年に廃止され途中の新十津川駅で終点となってしまった盲腸線である。
「完乗」達成は決して夢ではない
札幌近郊の北海道医療大学駅までは多くの乗客で賑わうのだが、それより北側は利用者が極端に減少する。最近減便が報じられて寂しい気持ちになったが、本数がゼロではない以上、鉄道路線図にしっかりと記載があるし、「完乗」制覇対象であることに変わりはない。
地図で見ると、石狩川を挟んだ3kmほど東側には函館本線・滝川駅がある。函館―札幌―旭川を結ぶ幹線ルートで特急も通っている。この滝川駅から新十津川駅の間をつなぐショートカットは、鉄道ファンの間では定番ともいえる。通常、札沼線を往復すると4時間は覚悟しなければならないので大変おすすめのルートだ。
滝川駅と新十津川駅をショートカットすると、バスなら約19分(1時間に1本程度)、徒歩なら約50分。私は滝川駅よりタクシーを利用した。タクシーを使う場合は滝川駅前側からのほうが駅前は開けているので、タクシーがつかまりやすい。
このように、旅を効率的に進めるのに役立つ「つなぐ旅」ルートは全国にたくさん見つけ出すことができる。これから、私自身の足で経験した話をエピソードも交えながら多くのショートカット・ルートを紹介していこうと思う。
新たな旅のルートを見つけ出す楽しみ、成功したときの達成感を旅情に組み込んでいけば、あなたの「完乗」もきっと夢ではないかもしれない。
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