世界で戦う、鉄道王国ニッポンの弱点

海外への“売り込み”体制は万全か?

欧州最大の家電見本市「IFA」の閉幕から2週間後。ドイツの首都・ベルリンが再び喧噪に包まれた。世界最大の鉄道見本市「イノトランス」が9月23~26日に開催されたのだ。

毎年、世界では数多くの鉄道見本市が開催されるが、その中でもイノトランスのスケールは群を抜く。10万平米を超える展示面積は、日本の「鉄道技術展」のおよそ8倍となる。

自動車の新車発表さながら

イノトランスの最大の魅力は屋外展示。会場内には鉄道の引き込み線があり、鉄道車両を1編成丸ごと持ち込んで展示することができる。新型車両の初披露はここで行われることが多い。ファンファーレを合図に白いベールで覆われた新型車両が姿を現す。自動車ショーの新車発表とまったく同じである。

たとえば、仏アルストムの今年の目玉はハイブリッド機関車「H3 Hybrid」。ディーゼルエンジンと蓄電池の併用で、燃費や環境性能を大きく改善した。

70を超えるメーカーから145種類もの新型車両の展示が行われた。世界各国で導入が進む高速鉄道車両の展示は少なく、大半は通勤電車やLRV(軽量軌道車両)、そして機関車。世界の鉄道ビジネスのメインストリームが高速鉄道ではなく、都市鉄道や貨物輸送であることが実感される。

次ページ会場内をくまなく歩いてみた
鉄道最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
ナベツネが腹を割って語る<br>政治、そしてメディアの未来

読売新聞主筆として93歳の今も、社論をまとめる要の役割を果たしている渡邉恒雄氏。安倍首相と定期的に会食するなど、なお政治のキーマンでもある。歴代の首相を知る同氏は現在の政治とメディアをどう見ているのか。本誌編集長がインタビュー。