クルマ社会でモノレール奮闘、沖縄ご当地鉄道事情 戦前にあった“ケービン”の遺構が歴史を物語る

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などと言っても、沖縄にだって鉄道が通っているのだから触れずにいるわけにもいかない。そこで歯を食いしばって一度だけ、沖縄を訪れたのである。

羽田空港から飛行機に乗って2時間半、那覇空港に着いたら、まず直面することになるのが空港からの交通手段をいかにすべきかという問題だ。

沖縄をあちこち巡るとするならば、レンタカーを借りるのが手っ取り早い。が、免許がないとかそういう事情でレンタカーを避けたい人もいるだろう。

また、那覇市内や沖縄本島各地と結ぶ路線バスはかなり充実しているが、初心者にとってはハードルが高く感じるかもしれない。

そこで頼るべきは、やはり鉄道である。

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いきなり日本最西端の駅へ

沖縄県内を通っている鉄道は、ただの1本だけだ。鉄道といってもモノレールで、沖縄都市モノレール線、愛称は「ゆいレール」。那覇空港―てだこ浦西間を結んでいる。

1本だけのモノレールでも、ゆいレールは県都・那覇の中枢を走っているといっていい。那覇空港駅は日本最西端の駅で、お隣の赤嶺駅は最南端。2003年に開業するや、それまでの松浦鉄道のたびら平戸口駅(長崎県)・JR指宿枕崎線の西大山駅(鹿児島県)から最西端・最南端の地位を奪ってしまった。

沖縄都市モノレール線 ゆいレール
国道330号沿いを走るゆいレール。那覇市街地の地域輸送の担い手だ(撮影:鼠入昌史)
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