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「コロナ世代は可哀想」と語る大人に欠けた視点

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  • 白川 穂先 エンタメコラムニスト/文筆家

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コロナ直撃世代の中高生を描いた映画『この夏の星を見る』(出所:東映映画チャンネル)
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新型コロナウイルスが国内で初めて確認されてから5年。果たしてあの日々は「最近のこと」か、あるいはもう「過去」か。

複雑な思いを抱えながら2020年の青春期を過ごした、中高生たちを描いた映画『この夏の星を見る』が話題だ。口コミが口コミを呼び、公開からひと月が経った今もじわじわと追加上映が決まっている。

原作はヒットメーカー、辻村深月氏による同名小説。本作が長編商業映画デビューとなる山本環監督のもと、映画『バジーノイズ』『大きな玉ねぎの下で』など主演が続く桜田ひより、映画『国宝』が大ヒット中の黒川想矢、映画『PERFECT DAYS』で脚光を浴びた中野有紗など、次世代キャストが名を連ねている。

コロナと共にあった、彼女たちの学生生活

茨城県の高校に通う溪本亜紗(桜田ひより)は、コロナによって天文部の活動が制限され、悶々と日々を過ごしていた。恒例だった合宿も、今年はやむなく中止に。今年を「様子見の1年」と思っていそうな大人たちに納得できずにいる。

同じころ東京では中学生の安藤真宙(黒川想矢)が、自分しか男子のいない学年で孤独な学校生活を過ごしていた。放課後の時間を持て余していたところ、クラスメイトの中井天音(星乃あんな)から熱い勧誘を受け、理科部の活動に参加することに。

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