日本のiPhoneも“便利機能”を失う?25年12月の「スマホ新法」全面施行で、迫る「欧州化」の危機…。リスクや展望を徹底解説

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技術革新と規制バランスの模索が必要

現在のスマートフォン業界は、人工知能、拡張現実、量子暗号といった次世代技術の実用化を目前に控えている。こうした技術の多くは、ハードウェアとソフトウェアの密接な連携、大量のデータ処理、高度なセキュリティ機能を前提としている。

過度に細分化された規制環境では、こうした統合技術の開発と展開が困難になる可能性がある。日本が目指すべきは、健全な競争環境の整備と技術革新の促進を両立させる、バランスの取れた制度設計である。

それは決して容易な道のりではない。しかし、欧州の事例が示すように、理念先行の規制では真の問題解決は困難である。現実のユーザーニーズと市場メカニズムを深く理解し、データに基づいた政策判断を積み重ねていくことが、持続可能なデジタル経済の基盤となるだろう。

日本のスマートフォン市場の未来は、今まさに分岐点に立っている。私たちが選択する道筋が、今後数年間のデジタル体験を大きく左右することになる。

本田 雅一 ITジャーナリスト

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ほんだ まさかず / Masakazu Honda

IT、モバイル、オーディオ&ビジュアル、コンテンツビジネス、ネットワークサービス、インターネットカルチャー。テクノロジーとインターネットで結ばれたデジタルライフスタイル、および関連する技術や企業、市場動向について、知識欲の湧く分野全般をカバーするコラムニスト。Impress Watchがサービスインした電子雑誌『MAGon』を通じ、「本田雅一のモバイル通信リターンズ」を創刊。著書に『iCloudとクラウドメディアの夜明け』(ソフトバンク)、『これからスマートフォンが起こすこと。』(東洋経済新報社)。

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