明治のヨーグルト人気、交錯するそれぞれの思惑 機能性ヨーグルト「R-1」が大ヒット
行き過ぎた販売を警戒
「当社特約店の製作媒体にて薬事法・著作権法等の法令に抵触した内容を指摘された場合、当該ブランドに悪影響を及ぼすばかりでなく、商品の存在自体に影響を及ぼす可能性もある」──。明治では2月初旬以降、自社の営業員に向け「当社特約店に対する薬事法等の法令遵守 指導徹底の件」と題する文書を配布。販売現場で、過熱するテレビ報道に乗っかった違法な売り方が行われないよう、警戒を強めている。同社のある社員は「特約店によっては、実は薬事法に引っ掛かるような宣材物がすでに見受けられたケースもある」と明かす。
明治は販売店が薬事法に違反しないよう徹底指導することを社内で通知
明治は主力のヨーグルト「LG21」が東日本大震災で一部供給ストップを余儀なくされたほか、昨年12月には粉ミルクから放射性物質のセシウムが検出され、回収騒ぎに発展した。目下、業績は大幅に悪化しており、せっかくの明るい材料である「R─1」人気に水を差す事態は避けたい。当面は、神経をとがらせる日々が続きそうだ。
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(張子溪 撮影:尾形文繁=週刊東洋経済2012年4月7日号)
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