アマゾン、カラー電子ペーパー搭載ブックリーダー「Kindle Colorsoft」日本発売へ。目に優しいカラー表現を実現した端末の価値とは

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Kindleの重さ比較
台湾バナナと同じくらいの重さだ(筆者撮影)

そして今、カラーページをそのまま楽しみたいというニーズが顕在化している。宮澤氏によると、白黒マンガと比較してカラーマンガの成長率は「極めて高い」という。スマートフォンでマンガを読む文化が根付いた日本では、吹き出しの文字が小さくて読みにくいという不満も多い。7インチの大画面でカラー表示ができるKindle Colorsoftは、こうした不満の解消を狙っている。

カラー化が進むマンガ作品
カラー化が進むマンガ作品が楽しめる(筆者撮影)

電子ペーパーのカラー化がもたらすもの

そもそも電子ペーパーは、液晶や有機ELとは根本的に異なる技術だ。液晶ディスプレイが自ら光を発するのに対し、電子ペーパーは紙と同じように周囲の光を反射して表示する。バックライトがないため長時間読んでも目が疲れにくく、バッテリーも最大8週間持続する。

カラー化の実現には、従来のモノクロ表示の仕組みに、カラーフィルター層を追加する技術が用いられる。ただし、現在のカラー電子ペーパーには特有の制約がある。モノクロ表示時は300ppiの高解像度を実現できるが、カラー表示に切り替えると150ppi程度まで解像度が低下する。

情報密度が高い誌面が映し出される画面
情報密度が高い誌面はやや読みづらい(筆者撮影)
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